Nov 2024
父への手紙。
10月10日(木)午前1時58分、父が永眠しました。
父の意識がしっかりしているうちに、
父に感謝を伝えたく
真心を込めて手紙を書きました。
この手紙を読んだ父が母に
『よく育ったなぁ』と呟いたそうです。
生まれて初めて父に
褒められました。
この手紙は通夜葬儀の間、メモリアルボードに
掲示され公開されたものです。
原本は、棺に納めました。
永原清司 殿
朝夕に涼しさを覚えるようになりました。
八月の市民病院緊急入院から
九月の安岡病院入院まで
慌ただしい日が続きましたが、
癌の告知、余命宣告を受けても
全く動揺せず、
ありのままを受け入れる父さんの姿勢を見ていて、
流石だと思いました。
今、人生の幕を閉じようとしている父さんに
感謝を伝えたく、
筆を取りました。
九十年間、本当にお疲れ様でした。
十五歳で大下工芸に入門し、
その後、大新館を経て独立と、その歴史と物語は、
いつ聴いても
波瀾万丈、すごいのひと言です。
給与700円からのスタート、
その生き筋は、まさに筋金入りで、
尊敬、感謝の念と共にいつも勇気が湧きます。
正直、幼少期は厳しい父さんが
嫌で仕方ありませんでした。
しかし、そのお陰で、
全寮制の宇部高専を躊躇なく選べました。
ところが、世の中はそんなに甘くなく、
父さんより厳しい寮生活に
直面しました。
しかし、心身ともに父さんに鍛えられていたので、
それらをなんなく乗り越えられました。
そして、宇部高専では、ラグビーと出会い、
中山先生とご縁をいただき、
その後、竹中工務店へ入社、
名古屋支店では、野村所長、梅田課長、、、
一生忘れられない魅力的な方々とのご縁、
さらには、ドイツ竹中、イタリア竹中と
素晴らしい経験体験をさせていただきました。
すべて父さんのお陰です。
今世での別れが近づいています。
来世でまた会いたいと思います。
いや必ず会えると信じています。
また永原清司と房子の子で生まれてきます。
これまで、本当に有難うございました。
令和六年九月三十日
永原清一
株式会社GA INC
代表取締役社長 CEO 永 原 清 一